ミュンヘン到着。旅行中知り合った人から旅の工程を聞かれた時に
「トルコ→ミュンヘン→チェコ・・」
と言うと、何故にミュンヘン?という顔をされる。
ただでさえ高いユーロ圏は皆、厳選して土地を選ぶので、
ナゼ??と思うのは当然か・・
ミュンヘンは世界一周券の航路の関係で、
経由するか降機するかを選べたので降機することにし、
一端ミュンヘンに滞在してから鉄道でチェコに行く予定をたてた。
さほど興味がないのでガイドブックにも一切目を通さずなんとかなるやろで、
降り立った。
空港からSバーンという電車に乗り市内へ。
日本でいえば京急電車(羽田から品川行)みたいなもんだと思うのだが、
乗車券が1人9ユーロ!
2人で3,000円!?いきなりのカウンターパンチにフラフラ眩暈がする。
トルコは物価は高かったが、市民が生活に利用する公共機関や水などは安かった。
しかし!ユーロ圏は容赦なしのご様子。
市内に着いてからの食費などを考えると恐怖すら感じる。
相方と「恐いね・・恐いね・・」と言いながら車窓から外を眺めた。
予約したユースホステルは5人部屋のドミトリー。
初のドミトリーにドキドキしながらドアを開けるとパンツ一丁の白人が2人、
ベランダに座り外の風景を眺めている。
挨拶をするとニッコリ笑う白人2人。いい人そうでよかったー。
と、思ったのも束の間・・
この2人(オーストラリア人なので以下オージーと書す)
激しく風邪をひいているではないか!!
鼻をズルズルといわせ、咳をし、時たまトイレでゲーゲーと音が聞こえる。
ついてなさすぎではないか!!相方を見ると顔がひきつっている。
こんなところでうつされたら大変!
久々の出番、ケンさんの梅肉とイソジン、葛根湯を用意し
オージーと戦う準備を整える。
風邪さえひいていなければとてもよい感じのオージーだったのに・・・
ミュンヘン駅周辺。煙突のある建物はビール工場。
荷物を整理し、チェコ行きのチケットを取りにミュンヘン中央駅へ。
ミュンヘン中央駅は東京駅そっくりの大きい駅。
近隣諸国からの旅行者が多いはずなのに、英語表記が殆どない。
案内板はドイツ語のみ。絵で判断しインフォメーションに向かう。
しかし、なんて不親切な国なんだろうか。前回ルフトハンザのドイツ人乗組員に
差別を受けた相方は更にアンチドイツになった様子。
何かあった時に言おうと決めている、「それは人種差別ですか?」の
英語を復唱しながらチケットカウンターの列に並ぶ。
いかにもドイツ人おばちゃんという感じ(デップリとした)の受付で
プラハ行き2枚と伝える。
私達が英語で話していると言うのにおばちゃんはドイツ語で返答。
これは差別?と思い例の言葉を言おうかと様子を見ると
どうやらほんとに英語があまり話せないらしい。
チケットを見ると座席番号が書かれていないので、
指定席券は必要なのか?と聞くも全く通じない。
ニコニコ顔で「ウンケルカッ!」と言っている。困った・・・
自由席って何て言うんだっけ?わからないので「フリーシート?」と聞くと、
「イエス!」とおばちゃんは初めて英語で返答し、
続けて「ノープロブレム!」と元気よく言った。
よくわからないけど、ノープロブレムならいいかっ!と納得しチケットを購入。
たぶん大丈夫なんだろう・・。
駅の周りには何もないので、駅構内で夕飯をとることに。
中華料理と日本料理が混ざったような不味そうな店にフラフラと吸い込まれた。
疲れた身体にはやっぱり日本食がキラキラ眩しくうつるもんだ。
席に座りメニューを見てビックリ!味噌汁がなんと3ユーロ!(500円!)
スシ盛り合わせ5つで7ユーロ!味噌汁高すぎるって・・・
「松屋だったら50円か100円やで!怒るでしかし!」と横山やすしのような
ポーズをとってしまった・・。
ほんとに驚くほど何もかもが高い。
水は500mlで2ユーロ、キットカットは1ユーロ・・・
頭おかしいんじゃないの?と問うてみたくなる価格設定。
これまで水を宿に置き忘れた時は買えばいいか、だったけれど、
それはもうできない・・。水を忘れずに!だ。
そんな物価高のドイツだけれど、ビールは安い。(安くはないが他と比べて)
500mlで2、5ユーロほど。水と変わらない・・
ドイツの物価高にフラフラしながら宿に戻ると、オージー2人組は相変わらず
パンツ一丁にTシャツ、窓を開けっぱなしで寝ていた。
日本語がわからないようなので「そんな格好で窓あけてるから風邪ひくねん!
バカモンが!」と言いながら窓を閉めてあげた・・・ら、、、
10分後むくりと起き出し窓をあけていた。なんなんだ!?
熱があるから暑いのか??よくわからないオージー・・
ドミトリーってやっぱり気疲れするなぁ・・
早くチェコに行きたいよ・・・・・・
ミュンヘン中央駅。ここからチェコへ!